読書紹介文1
最近読んだ本でお気に入りを簡単に紹介。
当然ネタバレは避けますが、少しでも前情報無く読みたい方はお気を付けください。
「出航」北見崇史
ジャンルは?
地獄みたいなホラー小説です。
あらすじ
家出した母を探しに北海道の田舎町へと向かった主人公。そこは動物の死骸が散乱する血と錆で覆われた町。厭な臭いに嫌な住民、廃墟同然の町に母は何故やってきたのか?
ここが良い!
不快不快不快、とにかく不快。第39回 横溝正史ミステリ&ホラー大賞で優秀賞受賞作ですが120%ホラー作品です。前述の通りとにかく不快なはずが、疾走感のあるストーリー展開と飄々とした文体で一気に読み進められちゃう。不思議。
クトゥルフ神話に精通している方はより楽しめるかと。
「medium 霊媒探偵 城塚翡翠」相沢沙呼
ジャンルは?
連続殺人鬼を追う推理小説です。
霊媒探偵とは?
霊媒師の城塚翡翠ちゃん(可愛い)が降霊や霊視を使って事件を解決していく……話ですが、仮にいくら霊媒師が『犯人はあの人です!被害者の魂を降霊させて犯人の名前を聞きました!』と言っても警察は相手にしてくれず、当然証拠能力も無いため事件解決には至りません。
そこで推理作家の主人公(男)と力を合わせ、霊媒の力で『既に犯人が分かっている状態から、論理的に犯人を導き出す』といったちょっと変わった設定になります。
ここが良い!
推理小説は流行を追ったり特段読み漁っているわけではありませんが、本作は格別に面白かったです。推理もさることながら、まず城塚翡翠ちゃんが可愛い。
初めてのバーベキューに大興奮の城塚翡翠ちゃん(可愛い)
山奥の館に宅急便が届いた事を『こんなところにも黒猫さんが来るんですね』と表現する城塚翡翠ちゃん(可愛い)
枚挙にいとまがありません。
オタクはお嬢様系の女の子が放課後の買い食いに憧れたり、メッセージアプリでやたらとスタンプのやり取りしたがるのが大好き。そんな萌豚さんにはオススメです。
余談
講談社版の表紙カバーイラストは遠田志帆さん。綺麗な眼球イラストオリンピックがあったら優勝間違いなし。競技人口が増えてほしいものです。他作品では綾辻行人さんの小説「Another」から、見崎鳴ちゃんの表紙も手掛けています。
そう、本作は完全にジャケ買いです。
『ひょっとして萌豚さんなんですか?』