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20201216_山中さわお「Nonocular violet tour」レポ

昨夜の山中さわお「Nonocular violet tour」の初日ライブレポートです。

MCの内容とか順番は曖昧ですしもちろん一言一句覚えてるわけではないので雰囲気だけ感じ取って頂ければ…悪しからず。

敬称略。

 

日付 2020年12月16日(水)

場所 渋谷クラブクアトロ

開場18:45 講演19:30〜21:30ぐらい

 

以下 サポートメンバー

ボヘミアンズから千葉オライリー(ドラム)

元ふくろうずから安西卓丸(ベース)

ArtTheaterGuildから木村祐介(ギター)

 

今年2月の怒髪天以来のライブ。

the pillows関連に関しては昨年の30周年のヨコハマアリーナ以来ということでかなり久しぶり。久しぶりじゃないか。

ライブ前の物販とか機材セッティングでマネージャーの三浦さんやアライさんを見かけるだけでちょっと嬉しくなってしまう。

開場し、中に入ると並べられた椅子!なんと自由席。

ドリンク、会場にもよると思うけどここはアルコールもある。

チケットをカゴに入れてご自由にお取りくださいみたいな感じでドリンク引き渡し。

麒麟ラガーと氷結とあってどちらも好きでは無いがイイ感じになりたいので麒麟ラガーを選択。半分ぐらい飲んでイイ感じになってきた。

定刻になると暗転してBen kwellerのアルバム「Go fly a kite」のSEから山中さわお新譜収録のインスト曲「Meltwater in Greenland」に切り替わる!

すると周りが次々に起立!

(いいんだ…!)

当然自分も起立。

そしてメンバー登場。歓声。

(歓声もいいんだ…)

とはいっても軽いワーキャーイエーぐらいでいつもみたいに変な掛け声も無いから逆に丁度良い。

1曲目は新譜から表題曲の「Nonocular violet」

そして「POP UP RUNAWAYS」を続けて演奏。

会場の雰囲気としては、みんなマスクして各々の椅子の前でリズム取ったり頭振ったりしてる感じだけど、慣れないシチュエーションだからか自分含めちょっとぎこちない感じ。

新譜は割と大人しめな曲が多いのでちょっと聴き入ってたってのもある。

とか思ってたら3曲めでガラッとテンポを変え2ndアルバムから「The Devil's Pub」

3ndアルバムから「RED BAT」でめちゃくちゃ湧き上がった。

山中さわおソロは1stと2ndアルバムは本業のthe pillowsでできないような曲調が多く、3rdアルバム以降はthe pillowsと区別ない感じの曲が多い。

なので今回のライブは3rdアルバム以降が中心になるだろうな〜と思ってから「The Devil's Pub」は嬉しい!

開場が盛り上がってきたからか山中さわおも終始ニヤついてた。気がする。

 

この辺りでちょっとした気づき。ライブで頭振ってるとマスクがズレ落ちる!マスク着用ライブならではの注意点ですが、一つサイズが小さいマスクの方が気にならず楽しめたかも。

 

そしてMC

「久しぶりじゃないか」

「みんな今日はどんなウソついてここに来たの?」

「(観客がみんなマスクをつけてる光景について)まだ慣れない…(苦笑)」

等々…

 

演奏に切り替わり

オルタナティブ・ロマンチスト」

「Old fogy」

ノスタルジア」 

と、続けて新譜からの選曲。

オルタナティブ・ロマンチストのPVではハンドマイクで歌っていたけどライブではギター持ってた。

そういえば歌詞に"猫にカート・コバン"とか"豚と心中"とか親父ギャグみたいなの増えたな…。"ここは脳ある鷹のネイルサロン〜"ってフレーズいいね。

自分は新譜の中で特にこのOld fogyとノスタルジアが好き。

Old fogyサビの歌詞で"もう一度夢見たい、あの燦然と輝く舞台…"ってところがグッとくる。

コロナ禍でライブができないからthe pillowsの30周年横アリのライブBlu-rayを1人部屋で見て泣いてしまったとか言ってたのが歌詞にも実直に現れててそういうところが好き!

山中さわお、やっぱステージに立ってなんぼなんだよな…

ファンクラブメルマガで「ウォーキング・デッドをシーズン4まで見たよ〜」とか送ってくれるのは嬉しいけどやっぱステージの上の山中さわおなんだよな…

ノスタルジアは作詞山中さわお作曲元ふくろうず内田万里の共作曲。

the pillowsではほぼ全曲作詞作曲山中さわおだからこういう曲もどんどん聴きたい。

最近THE PREDATORSも細かく聴き直し始めたんですけどこっちも作曲JIRO作詞山中さわお曲とかあって凄い新鮮。

 

そしてまたMCを挟み、

山中さわお「今回のツアー、みんなは高いチケットを買って来てくれてそれでも俺らはほとんど利益が無く、それでもライブをする。何故するのかそれは音楽が必要だからだ!!!!!」

俺「キャァアアアア!!!!!!!!」

 

3rdから「Slide in tomorrow」

4thから「アトラクションガール」

3rdから「Permanent black sheep」「All memories」

アトラクションガールでは序盤のAメロの歌詞が飛んで山中さわおがニヤニヤしながら10秒ぐらい歌い出すタイミングを見計らってるだけの萌タイムが発生する。

後のMCで「俺が最初に失敗してちょっと安心したでしょ?」とメンバーにフォローを求める山中さわお

その時の事をベース安西からは「(感極まって)泣いてんのかな?って思った」とイジられる山中さわお

「アトラクションガールのAメロの歌詞ではさすがに泣かないだろ!」と突っ込む山中さわお

 

次は新譜からサナトリウムの長い午後」

曲前に「今年たくさん曲を作った中で特に良いのができた」と太鼓判を押した曲紹介。

2番Bメロの"ここも今や戦地、振って沸いたペナルティ"ってフレーズの皮肉った感好き。

 

そして3rdから「HEAVEN'S PINHOLE」「Answer」

3rdアルバム「破壊的イノベーション」は山中さわおthe pillowsメンバーに嫌気をさして活動休止中に作ったソロアルバム。

前作とは違う明らかにthe pillowsを意識したような作りのアルバムの中で特にHEAVEN'S PINHOLEはハイブリッド・レインボウを思い出すような勢いがあって好き。まあギターソロがまんまですが。

 

5thからアインザッツ

めちゃくちゃ良い曲。


山中さわお / アインザッツ [Yamanaka Sawao / Einsatz]

次はMCで「今回作った中である意味一番悲しい曲をやります…」と前振りを入れてから5thの表題曲でもある「ロックンロールはいらない」

この5thアルバムはちょうどコロナでライブが軒並み中止になりだした時期だから歌詞も角が生えてる。

 

そして一番今回聴きたかった4thアルバムからヒルビリーはかく語りき」

山中さわおの「ヒルビリーはこう言った!!」からあの馬の高鳴りのようなイントロが鳴り響いて最高。

続けて3rdアルバムの「Mallory」で本日の最高潮に(ワタシ調べ)。

今回は山中さわおソロ新譜の2作はコロナ禍での不満や苛立ちが歌詞にも現れてたけど、3rdアルバムのMalloryやPermanent black sheepを聴いてもまるで最近作ったかのような歌詞にも聴こえてくる。

これはthe pillowsにも共通してくると思うけど、30年前から今までずっと同じ事を歌い続けてる男のなせる歌詞感というかなんというか。

 

本編ラストは4thアルバムから「ケモノミチ」で締め、退場。

ケモノミチ、めちゃくちゃ声出ててビビった。これ聴くだけでもライブに来た価値あったぐらい。

アンコールで出てきて5thから「All we need is rock and roll」と3rdから「Buzzy Roars」と英詞の曲で盛り上げて締める。

そういえばチャリティーライブでoasis再結成って話はどうなるんでしょう。

退場前にちょっとMC

山中さわお「今年のツアーが全部中止になってレーベルも存続が危なかったけどみんながピロウズの昔のグッズとかCDをかなり買ってくれて、なんていうかその、とても助かった。ありがとう」

(泣)

ここすごい口籠るというか考えあぐねてるというか、本当に言葉を詰まらせながら話しててつられそうになってしまった。

このタイミングで存在を忘れてぬるくなった最悪の麒麟ラガーを飲み干す。

 

終わりかと思ったらトリプルアンコールでラストに1stアルバムから「Dawn speech」

Dawn speechの歌詞の様に、ライブを再開したことでこうしてギターを手に取り僕の人生は良くなったよって歌ってるようにも感じた。

最後の曲で気づいたけどコーラスはドラム千葉オライリーが歌ってた。ほかの曲はどうだっただろう。

 そして終演。

 

以下、所々覚えてるMCを書き起こします。

山中さわお「最近、服装に迷走している。俺といえばみんなご存知うっすいペラッペラのカーディガンだと思うけど、最近は年相応の格好をしなきゃなと思い始めてきた。元々はカート・コバンやピクシーズに憧れてちょっと安っぽい服を着こなすのを真似してた。でもカートはもう亡くなってしまったしピクシーズも全員ハゲだから参考にならない!」

 

 山中さわお「(MCの途中に、汗を拭いたタオルを畳んだり開いたり、また畳んでまた開いたりを繰り返し…)これが不要不急」

 

メンバー紹介MC

ベース安西「ふくろうずの時は"スーっ"とした大人しいノリの客層だったので、今回のライブでついに俺もワーキャー言われたりモッシュと見れるんだろうなと思ったらこのご時世で…"スーっ"(客席を見ながら)」

「それでも今日が今まで一番盛り上がったライブです」

 

ドラム千葉オライリー「(真面目なコメントをした後)なので今日はこの日の為に昨日の夜はお肌のお手入れをしっかりしてきました」

 

ギター木村「ArtTheaterGuildというバンドで、さわおさんプロデュースのCDを出させて貰ってます。なのでthe pillowsのグッズとして買って頂ければと思います」

「中学の時からthe pillowsのファンで、トライアルツアーのライブDVDの最前列に金髪の頃の自分が映っています。なので今日は皆さんと同じ気持ちです」

 

ダブルアンコール後、黒ラベルで乾杯しながらクリスマスの思い出について語る

ギター木村

「サンタさんは存在しないという事を割と早めに知ってしまった為に、周りの友達にサンタなんかいないと吹聴しすぎて自分の母親が友達の親から怒られてた」

千葉オライリー

「年の離れた妹がいたのでそれに合わせる為、高校生ぐらいまでサンタがいる体で家族と接していた。が、とあるお店でプレゼントを買いに来た親と出くわしてしまった時は、それじゃなくてこっちのが欲しい、とサンタにプチクレームを入れていた」

 ベース安西

「さんタク(明石家さんまの番組)の、番組に電話で今年の不幸話をして面白かったらプレゼントを貰えるという企画に電話したことがあるほどクリスマスが好き。でもその電話で話した不幸話がウケなくて結局放送もされなかったことがあまりにも辛すぎてそれ以来さんタクを楽しめなくなった」

 山中さわお

「1990年ごろ、ピロウズのジングルベルが聞こえてくるという曲のカセットをクリスマスライブ限定で配るという企画をした。手書きで凝ったイラストを描きそこにメンバーのサインを加えるというものだったが、シンちゃんがメリー・〇〇〇〇〇ってド下ネタを書いて台無しになった。当時、きっとこのバンド売れないな…と本気で思った」

「当時俺はモッズスーツでシンちゃんは短パンアロハでピーちゃんは赤いベレー帽被ってた。絶対こんなバンド売れねえよ!赤いベレー帽被ってるのなんてあいつと鶴ぐらいだろ!」

 

以上、こんな感じ。

会場内はまあまあデカいカメラが回ってたので何らかの形で商品化はすると思う。

今回のライブは少人数で会場内に入れられる人数も制限されてたらしく、シンちゃんが山中さわおに「来ていい?」って連絡してきたが「来るな!」って断ったらしい (笑)

さわおいわく「あいつは俺になんか興味ない、ただ外に出るための口実が欲しいだけ」って言ってたのが面白かった。

ピロウズの活動再開も気長に待ちましょう。

 

山中さわおソロ曲は3rdまではサブスクでも配信中。4thと5thは通販限定だったけど一部のタワレコとかでは流通してるらしい。新譜の6thは流通もしてるし来週あたりサブスクでも全曲そろうらしいのでぜひ。