乙の字

アニメ

読書紹介文5

すっかり寒くなってきた。関節痛、乾燥、コタツの季節。

ちょっと前に加湿器を買ったのですが基本的に洗濯物を部屋干ししちゃってるので加湿するタイミング分からん!乙方ですこんばんは。

 

 

もうダーク・タワー全然読んでません…残り12冊もあるどうしよう…。

otsunoji.hatenablog.com

 

スティーヴン・キング作品、海外ドラマの方では「キャッスル・ロック」アウトサイダーも打ち切りに…。

頼みの綱の「ミスター・メルセデスはシーズン3でいい感じに終わり続きがあったら嬉しい!って感じだったけど放送局がデジタル配信の波にのまれ終了してしまい宙ぶらりんに。

一応アメリカでは「ザ・スタンド」っていう作品のドラマ化が今月リミテッドシリーズで配信開始らしいですけど、どうなるんでしょうか。

「天使にラブ・ソングを…」のデロリスことウーピー・ゴールドバーグも出演するらしい。

ザ・スタンドは研究所から漏れたウイルスで人類が滅亡状態になり、抵抗のある僅かな人間だけが生き残った世界で善と悪が対立する…まあざっくり言うとゾンビの出ないウォーキング・デッド指輪物語を足したみたいな感じです。

ザ・スタンド(上)

ザ・スタンド(上)

 

そういえば「ウォーキング・デッド」を見る為にHuluに登録したのでアンダー・ザ・ドームも見る予定ですがこれもS3で打ち切りなんですね…。

キング原作作品は映画の「IT」や「ドクター・スリープ」はかなり話題にはなったけど、ドラマの方はなかなか先行きが読めない。

またスティーヴン・キング・ユニバースが盛り上がってきたらダーク・タワー読むの再開したいね。

 

前にもこのブログで書いと思うけど自分がスティーヴン・キング作品に興味を持ったのは小野不由美の「屍鬼」がきっかけ。

otsunoji.hatenablog.com

 ホラー小説にハマる一方で著者の他作品も読むようになり、その中でオモシロ!って思ったのが黒祠の島という小説。

黒祠の島 (新潮文庫)

黒祠の島 (新潮文庫)

 

行方不明になった知人を探し、跡を辿って"とある島"へと行き着いたらそこは余所者の侵入を拒む非協力的な住人や邪教といった古い言い伝えの根付く治外法権のような島だった!というホラー要素もあるミステリ作品です。

本作でミステリ作品にも興味を持ち似たような作品をもっと読みたい!と、図書館とブックオフを行き来するだけのノンフィクションでホラーな学生生活が加速します。

文学に精通してる知人はおろか友人もいなかったのでWikipediaの出番。

小野不由美関連で他にミステリ作品は無いかと探していると夫がミステリ作家の綾辻行人だと知る。

中学生の時に自分用の携帯電話で初めてインターネットを手にしてからは何か好きなものを見つけたらその人物が好きなもの・影響を受けたものをまずはチェックするようにしていた中この情報はありがたい。

好きな作家の配偶者となれば、それは確実に自分好みの作品を書く人だろうと踏んだわけです。

そして最初に読んだのが十角館の殺人

建築家の中村青司が建てた奇妙な館を舞台に引き起る殺人事件を描く、後に館シリーズと呼ばれるシリーズの一作目です。

なんでもこの十角館の殺人は1987年当時、下火だったミステリ業界に一大ムーブメントを引き起こした作品だとか。

私含めこの作品読んでミステリ小説読むようになったって人は多分大量に居ると思うしツイッターでもよく見かける。そのぐらい衝撃的だった。

最近は月刊アフタヌーンの方でまさかの漫画版も連載しているので気になる方はぜひ。

原作小説では江南君という探偵モノでいうワトソンポジションのキャラが居るのですが何故か漫画版表紙のように江南ちゃんになっています。理由は分からんが可愛いから良し!

ちなみに一番好きな館シリーズは6作目の「黒猫館の殺人」!

この館シリーズは全10作を予定しているらしく、今は9作目の「奇面館の殺人」まで出てるので残りは1作。タランティーノ映画みたいですね。

 

 

 そんな著者の最新作として「Another 2001」が発売されました。

Another 2001 Another (角川書店単行本)
 

「Another」とは2009年に発売された長編のモダンホラー小説。

ストーリーは療養で田舎の夜見山という土地へ引っ越してきた中学生の主人公が、転入先のクラス3年3組を基点に超常的な現象「災厄」に見舞われるという話で、「Another 2001」はその続編。

前作Anotherは2012年冬にアニメ化もされ、キャラクター原案いとうのいぢということもありアニメの可愛い女の子がマジでヒドい目にあうアニメの金字塔として同放送枠の「キルミーベイベー」と共に名を馳せたり馳せてなかったり。

アニメはかなりバトルロワイヤル色が強くなっていて話題性が強かった印象。

「Anotherなら死んでいた…」なんて言葉も流行りましたね(懐かしい)。

映画オタク的に言い換えるとファイナル・デスティネーションなら死んでいた…」って感じの意味です。

ファイナル・デスティネーション(2000) (字幕版)

ファイナル・デスティネーション(2000) (字幕版)

  • 発売日: 2013/11/26
  • メディア: Prime Video
 

自分が乙方としてツイッターを始めたのも時期的にこの辺りで、キルミーベイベーアイコンで乙方は平仮名でおつかたでした。しまむらみたい。

当時Anotherを見てなくても物語のキーパーソン小柄色白無口眼帯義眼オッドアイミステリアス少女こと見崎鳴ちゃんの可愛さは知っているゾという萌豚も多いかと思います。

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可愛い

その後は漫画化や実写映画化もされてメディアミックスもかなり盛んでしたね。

原作では2013年に続編として「Another エピソード S」も発売されました。

こちらは見崎鳴ちゃんを主人公にしていて、前作内での時間軸で鳴ちゃんが夏休みに夜見山から1週間ほど居なくなる時期があるのですが、その時に彼女は何をしていたのか?というのをエピローグ的に語るのがエピソードSになります。

本筋の「災厄」とは直接的な関りは薄いのでスピンオフ的な位置づけですが見崎鳴ちゃんが可愛いので必読です。

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可愛い

自転車に乗れない女の子が出る作品は名作。

そして今年発売された「Another 2001」は夜見山が再び災厄に襲われるという!鳴ちゃん逃げて!自転車で。

 文量は単行本約800ページでなかなかのボリューム。作者もツイッターで本書を鈍器と呼んでいるほど。

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分かりやすく厚みで言うと、冬の必需品メンソーレタムのリップスティックと並べたらなんと緑の部分と同じぐらい!厚い!乾燥に負けるな!

 

前作のエピソードSについて、見崎鳴ちゃんが可愛いから必読とかふざけて書いちゃったけどAnother 2001はエピソードSの登場人物が関わっている事からマジで必読っぽい。

ちなみにエピソードSの「S」については作者も「何を意図してるか考えて読むのもご一興かもしれない」と述べていますが、自分は「せつない」の「S」で良いんじゃないかと思うぐらい切なくて良い物語です(思考放棄)。

まあ1998年と2001年をつなぐOVA的なポジションとして読んでも良いと思います。

物語の時間軸で言うと本編Anotherが1998年、同年にエピソードSを挟み今回のAnother 2001がタイトル通り2001年、災厄から3年後の出来事。

つまり見崎鳴ちゃん、高校3年生⁉︎ワオ!彼女の成長ぶりを早くアニメでも見たいね!(28歳 ネブラスカ)

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可愛い

 

と、こんなブログを書きつつまだAnother 2001読んでません。

先述のとおり前作の内容が絡んできそうなのと、また本編Anotherの方を読み直したくなったので再履修してた。

改めて読むとかなりスティーヴン・キング作品の小ネタが多いですね。読んでて楽しい。ホラー少年なので。

Anotherシリーズはこの2001のさらに次回作も予定しているみたいで、計4作のシリーズで完結となる模様。楽しみ。

 

 

そんな感じでホラー・ミステリを読むようになり、小野不由美・キング・綾辻行人を経てそこから近しい作家の我孫子武丸歌野晶午殊能将之麻耶雄嵩島田荘司などを特に好きになっていきました。

紹介した作品の中で1つでも好きな作品があったらこの辺りはだいたい好きになると思うので、また読み返したら紹介していきたいですね。

 

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「レーちゃん!レーちゃん! ゲンキ…ダシテネ……」